【一人参加】徹底的なリスク回避主義者が、ヘビを首に巻くまで。多国籍な参加者と巡るメコン川ツアーが期待を超えていた件

ホーチミン
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ホーチミン旅行のハイライトは、メコンデルタへの日帰り旅!
今回の旅のテーマは英語環境に身を置くこと。日本語ツアーの半額というお得な料金にも惹かれ、あえて英語ガイドのツアーに参加してきました。
8時間で水辺のジャングルから伝統文化までを網羅する、充実のツアー体験。ツアーならではの効率的な行程と、リアルな参加記を余すところなくお届けします。では行きまっしょい。

(For English readers: Planning a solo adventure in Vietnam? Here is a brief summary of my unforgettable Mekong Delta tour. From the tranquil jungle cruise to meeting people from all over the world, this experience was beyond my expectations. Use your browser’s translation button to read the full itinerary!)

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メコンデルタってどこにある?

メコンデルタは、ベトナム南部に広がる東南アジア最大のデルタ(三角州)地帯です。
その源流はチベット高原にあり、中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、そしてベトナムと、計6か国をまたいで流れる国際河川です。全長は約4,350kmにも及び、世界でも第12位の長さを誇る大河です。

ベトナムではこの川を九龍(クーロン)川と呼ぶそうです。いくつもの支流に分かれて海へ注ぐその姿が、まるで9匹の龍が大海原へと駆け抜けていくように見えることから名付けられたそうです。
国境を越え豊かな水でアジアの食を支え続けるこの川は、まさに東南アジアの生命線といえるでしょう。

どこで予約するの?

私はKlookで予約しました。英語ガイド付き、ランチも付いてこの価格です。
ホーチミン1区の中心エリアに宿泊する場合、ホテルまでのお迎えサービスがあります。

前日にWhatsAppに正確なピックアップ時間の連絡が届き、当日の朝には到着直前に電話連絡までありました。丁寧な対応で安心感があります。
また、ツアー参加までにパスポート番号などを記入するフォーマットが送られてきました。
万が一事故に遭っても私の身元は照会されることでしょう。ソロトラベラーとしては非常に心強いポイントでした。

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8:30 バス出発~ミトー船着き場

バスは非常にシンプルなバジェット仕様。当日は中国のご家族、マレーシアの友人グループ、南米やアラブ系の方々など、約30名もの多国籍な参加者で満席のバスで約二時間かけてホーチミンから南西に約70kmの場所にあるメコンデルタの玄関口であるミトー(Mỹ Tho)に向かいます。

冒頭、ガイドさんから温和で丁寧な挨拶と説明があり、その後は車内に心地よい静寂が広がりました。移動中はゆっくりと仮眠が取れるほど、とても快適な空間でした。

ひと眠りしたところでミトー船着き場に到着。
英語ツアーの一人参加ですからね、トイレ休憩と集合場所は必死で聞き取りました。
そして誰よりも早く集合場所に戻り、何気なくガイドさんのそばにいて存在をアピールするという安全対策を講じました。

10:00 ミトーからメコン川クルーズスタート

いよいよメコン川へ。最初はエンジンの付いた大きな船に乗り込みます。
座席には迷彩柄のライフベストが置いてありガイドの指示に従って着用しました。

ガイドさんの説明によると、茶色く濁って見えるのは上流から長い時間をかけて運ばれてきた、ミネラルや栄養たっぷりの肥沃な土砂が水中に舞っているからこそ、この色になるのだそうです。
水質はスーパークリーンだと聞いて驚きました。

この豊かな土砂がデルタ地帯の農地を潤し、美味しい果物や農産物を育てる原動力になっているとのこと。そう知ると、茶色い川の眺めも恵みの流れとしてより一層輝いて見えるから不思議です。
どこまでも続く雄大な川面が太陽の光を浴びてキラキラと輝き、思わず息をのむほどの美しさでした。
まさにメコンデルタならではの絶景でした。

約5分の乗船。ヌクマム(魚醤)の工場の横の船着き場に到着しました。ガイドさんの説明の通り、ふわっとヌクマムの匂いがします。ベトナムならではの匂いですねん。

ココナッツ工房

川沿いに佇む小さなココナッツ工房。ここでは、メコン名物のココナッツキャンディが作られています。

ガイドさん自ら実演してくれました。まず、ヤシの実から真っ白な果肉を削り出します。その果肉を大きな釜土でじっくりと煮詰めていく……。
工程自体はシンプルですが目の前で真っ白な素材が徐々に茶色く、トロリとしたキャラメル状へと変化していきます。

味は甘さ控えめの、まさに自然なココナッツの美味しさのかたまり。ココナッツ本来のミルキーで濃厚、既製品では味わえない美味しさでした。
ただ試食するだけでなく「どうやって作られているか」を知ることで、口にした瞬間の美味しさもひとしおでした。

作りたてを食べた後は、お土産コーナーを見て回ります。ドリアン、カカオ、パンダンリーフ味もありました。パンダンリーフは若草や笹を思わせる爽やかな香りと、バニラのような甘い香りが混ざり合っい、東洋のバニラと言われています。

ここで嬉しい出来事が!
先ほどミトーの船着き場のお化粧室に並んでいた時、少しだけ親切にしたことで丁寧にお礼を言ってくれた中国人の女子が「試食は何を食べたの?」と話しかけに来てくれました。「ドリアン味食べたで」と答えると、ええ~と笑っていましたが、一人もくもくと食べる私を気にかけてくれていたようで嬉しかったです。カップルで参加でしたが、二人とも清楚で凛として品のある雰囲気で好印象!

すべてお手頃価格で、参加者の多くがキャンディを買っていました。
私は竹串に刺さった手作り感のあるココナッツアイス(約50円)を真っ先に買いました。
するとそのあとも飛ぶように売れ、参加者のほぼ全員がアイスを片手に涼んでいました。
こちらも甘さ控えめの天然の味で、ここでしか味わえないような価値のある美味しさでした。

ボートに乗ってワニ釣りへ

今度はツアー参加者が3隻の船に分かれて支流へと向かいます。ここからはさらに深部へと向かう探検気分。両岸はヤシの木が生い茂り、ジャングルの様相を呈しています。この光景にかなりワクワクしました。

次は何かな?と思いながら下船。

ナマズさんに餌やり体験ができるようです。餌を投げると一斉にナマズの渋滞が発生しカヲス状態。
その迫力に圧倒され遠巻きに観察しました。
そして次は…。

ワニさんです。こんなに居ていいの?というほどの出席率。まさに人生最初で最後であろう貴重な光景です。しかし意外にも、ワニたちはおっとりのんびり日光浴を楽しんでいるように見えました。
とはいえ言葉が分かり合えない相手。フェンスの耐震強度を信じながら必死で写真を撮って来ました。

手漕ぎボートでジャングルクルーズ

いよいよ小舟(サンパン)に乗り換えて、ジャングルの深部へと分け入ります。
私が一番楽しみにしていたのがこの小舟でのジャングルクルーズです。ベトナムの傘帽子、ノンラーをかぶっていざ出航。
船頭さんがオールを漕ぐ音がチャプ、チャプと心地よく響くだけの贅沢な静寂のひととき。
両岸にはニッパヤシがうっそうと生い茂り、頭上を覆うほどの緑がトンネルを作っています。
時折、木々の間から差し込む陽光が水面に反射してキラキラと輝く様子は、まるで異世界へタイムトリップしたかのような非現実的な光景でした。
今、自分がいるのは本当に21世紀なのだろうか――。AI、半導体、タイパ……そんな慌ただしい現代のキーワードがここではあまりに場違いで、遠い世界の出来事に思えます。
ただ舟に揺られながら、ここまで来て本当にヨカッター!と、心からそう思いました。

ぼちぼち、そろそろお腹へって来ましたよ。

待ちに待ったランチタイム

ガイドさんがオーストラリア人の一人参加者と、中国系アメリカ人のご家族3人組、ベトナム人のおばあちゃんとお孫。そして私という組み合わせを作ってくれました。ちびっこがいるのは場が和んでよかったです。

ベトナム南部の郷土料理のランチです。ランチには、メコンデルタの名物「エレファントフィッシュ(象耳魚)」が姿揚げで鎮座しています。
その姿はトゲトゲとしていてとにかく迫力満点。思わずさぶいぼが出そうになるほど怖く、最初は直視できないほどのインパクトでした。

しかし、見た目の先入観とは裏腹に食べてみると驚くほど繊細な味。
川魚特有の臭みは一切なくあっさりとした塩味で、身はふっくらとしていて本当に美味しかったです。見た目で判断したらアカンやつ。教訓です。
ちなみに隣の大きなボールのようなものは揚げ餅です。中は見事な空洞!店員さんがカットして改めて持ってきてくれたのは食べやすく手外はカリッ、中はモチッとした香ばしいお餅でした。
中国系アメリカ人の息子さんも口にした瞬間驚くほどの美味しさだったみたいで、めちゃくちゃ美味しかったです。

他には空心菜炒め、白身魚がゴロゴロ入ったお鍋、唐揚げに揚げ春巻き。もちろん白米付き。冷茶も無料です。すべてが美味しくて残してしまうほどのボリュームでした。
アルコールやソフトドリンクは別料金ですがとてもお手頃価格でした。
皆がお互いを気遣いあって、マナーの良い楽しいランチタイムでした。

また船に乗ってハチミツ農園へ

さっき来たルートを戻ります。着いた先はハチミツ農園。

ハチミツにカラマンシーを絞った温かい飲み物です。体にいい美味しさ。
ここではハチミツやプロポリスを買うことができます。しかし押し売りは一切ありません。

ニシキヘビとの交流と果樹園でフルーツのデザート

希望者はニシキヘビを首に巻いて写真撮影ができます。
私はと言えば人生において常に最悪の事態を想定し、徹底したリスク回避を信条としています。
もし噛まれたら、もし急に首を絞められたら…。
でも男性、女性、ちびっこ、続々と手を挙げてニシキヘビと戯れています。
今までの人生いろんな経験をしてきた。人生初の経験ってこの先どれくらいできるだろう。ましてやこの先、ヘビと触れ合う日は来るのだろうか。
急に哲学的思考になり、まっすぐ静かに垂直に手を上げました。
ここでブログが終わったら、そういうことだとご理解ください…。

……これはあかん!なんかツルっとしてて筋肉質。ヘビには申し訳ないけど、気持ち悪かったです。
でも人生において忘れられない思い出になりました。
中国人カップルの男性が快く撮ってくれた写真が何かの手違いで後世の美術館に展示されるなら、戦慄の叫び、というタイトルになることでしょう。

この後は気分リフレッシュでフルーツ農園でベトナム伝統音楽を聴きながら、メコンデルタでとれたフルーツと蓮茶をいただきました。その後はフルーツ農園を散策。

14:00 永長寺参拝

19世紀初頭に建立された椰子の木々に囲まれた仏教寺院。日本の仏教寺院とは異なり中国とフランス様式の建築となっており派手な外観となっている。本堂には60体もの仏像がある。中には、お坊さんの学校があり、未来の僧が熱心に修行を積んでいる。日帰りメコン川クルーズツアーの立ち寄り先となっている為観光客が多い。(JTBより引用)

その最後の行程は、永長寺参拝でした。
希望者はバスを降りて寺院へ。残りたい人は近くの屋台でコーヒーを楽しんだり、思い思いの時間を過ごしていたようです。私は迷わず寺院へ。約40分の参拝時間でした。

仏教寺院でありながら、中国とフランスの建築様式が融合した独創的な美しさがありました。
境内でご一緒したのは、ランチで同じテーブルだったベトナム人のおばあちゃん。定年までドイツ企業で働いていたそうで流暢な英語でこの寺院の歴史を教えてくれました。

そこで目にした一枚の写真。そのあまりの衝撃に足が止まりました。のちにその背景にある物語を詳しく知ることとなり、この日の思い出はより深く、忘れがたいものとなりました。

「抗議の焼身」(Self-immolation protest)
ベトナムの高僧であるティック・クアン・ドック師が1963年に当時の南ベトナム政権による仏教徒弾圧に対し、自らの身体を捧げる「捨身」の行をホーチミン市の路上で実践した写真です。
この衝撃的な出来事を捉えた写真は世界中に広まり、当時の政権への批判を高め、歴史的な転換点とななったそうです。
この瞬間を切り取った写真は1964年のピューリッツァー賞を受賞し、ジャーナリズム史に残る象徴的な一枚として知られています。

参加した感想

メコンデルタを巡る今回のツアーは、盛りだくさんのアクティビティがどれも興味深く、忘れられない体験ばかりでした。ツアーにありがちな物販の強要といった煩わしさも一切なく、ただのんびりと身を任せられる心地よさがあります。

参加者は自分以外、全員外国人という環境も、かえって新鮮でした。ガイドさんや他の参加者が気さくに話しかけてくれ、一人参加の方とも交流できたおかげで、寂しさを感じる暇もないほど気ままな旅を満喫できました。
美味しいランチやデザートまで付いてこの価格。心からおすすめしたい、素晴らしいツアーでした。

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