ホーチミンで特にメニューを決められず一人での食事に困ったらフードコートが便利です。
フードコートではローカルフードを安心して気軽に食べられます。
夕方になると沿道にプラスチックの椅子とテーブルを並べてローカルフードを食べる地元の人を多く見かけますがやはり衛生面が心配。
しかしフードコートなら冷房の効いた屋内で蛇口の水で調理したりお皿を洗っているので安心です。
今回はホーチミンの中心部に位置しバックパッカーの街であるブイビエン通りに近い9月23日公園内のフードコートをご紹介します。
9月23日公園ってどんな場所?
9月23日公園は緑豊かで1万㎡の広大な敷地を誇る公園です。
旧サイゴン駅があった鉄道跡地に作ったのでとても細長いです。
9月23日公園の名前の由来は南部抗戦の日から来ています。
1945年9月2日、ベトナムは独立宣言をしました。しかし当時植民地支配をしていたフランスはベトナムの独立を認めず、戦争で疲弊していたフランスを味方するイギリス軍がインド軍を率いてベトナムに進駐していました。
9月23日サイゴンのほとんどを制圧していた英仏軍は独立を先導したベトナム独立連盟会を攻撃し、サイゴン全域を確保しました。これに反撃したのが一般市民であるベトナム人です。
ベンタイン市場前で大規模な抗戦が行われたのです。
Ho Chi Minh主席はベトナム南部の国民に、「奴隷として生きるより自由に死ぬことを選ぶ」という書簡を送り徹底抗戦を呼びかけます。
この南部抗戦はベトナム人の不屈の精神を象徴しており、大規模抗戦が行われたベンタイン市場から延びるサイゴン駅跡地を9月23日公園と名付けました。
時を経て、バックパッカー街に近いこの公園は地元の人々の憩いの場であるとともに欧米の旅人も多く訪れリラックスした時間を過ごしています。
ベトナム正月テトの時期はホーチミン最大の年越しイベントが開催されます。
フードコートに行ってみよう
9月23日公園の地下に入るとフードコートやショッピングエリアがあります。
さっそくフードコートに行ってみましょう。
フードコートの相場は300円~1,000円くらいです。
客席も広々として、大きすぎる一つのテーブルを一人で使うことができました。
フードコートなのにとても静かで都会の喧騒を忘れる時間でした。
選んだのは海鮮のお店
私が選んだのはエビのガーリック風味の素揚げのようなボイルのようなもの(約750円と、ガーリックが手のひら一杯分入った空心菜炒め(約400円)です。
ベトナム人の友人が言うにはベトナムではエビがとても安いとのことです。
この機会に食べるしかありません。
どうですか?この輝き。素手で豪快に殻をむき、レモン胡椒塩とライムを絞っていただきます。
ライムはお店に声をかけると追加でたくさんいただきました。
エビさんが水槽で待機していました。このフードコートのお店では調理の直前まで生きているのでとても安心できますね。エビと店員さんに感謝しながら頂きました。
デザートはチェーを
スムージーや北海道ソフトクリーム、チェーのお店などデザートまで揃っています。
モチモチ入りのアイスミルクコーヒーは約200円。
というわけで、ベトナム名物のチェーにしました。
チェーって何だ?
チェーは甘く煮た芋類は豆類、寒天や果物を合わせて食べるデザート。
温かいものと冷たいものがあり、温かいものはベトナム風ぜんざいのようで冷たいものはかき氷のような味わい。
その土地でとれる名産を使って遠方から来たお客様をもてなしていたのでバリエーション豊富なうえに、天然素材を使うことからヘルシーで身体に嬉しいデザートです。
このお店でもレンコンやきくらげなど本当にデザート用で?と思うような素材を見つけました。
Gingseng mist tea with seeds のチェー (約170円)
高麗人参の黒糖味のゼリーとチアシードがメインで他にも海藻や豆類などが入っていました。
チェーには7~8種類の具材を用いるようです。
冷たくてさっぱりヘルシーなデザートでした。
久しぶりにスーパーフードであるチアシードを食べました。
暑さで体力を消耗しがちな昼下がりに高麗人参とチアシードで元気回復です。
ホーチミンのスーパーではチアシードが数多く売られていたのでこの後Grabでコープマートに急行し買って帰りました。
ヨーグルトに入れてふやかして食べています。
アクセス・営業時間
公式ホームページ TTTMセントラルマーケット (centralmarket.com.vn)
営業時間 10時頃~22時
フードコートのほか、ベンタイン市場を上品にした感じのショッピングエリアもあり涼を求めて散策するのも良いと思います。
衛生的なローカルフードを気軽に味わいたい時はこの9月23日公園のフードコートをおすすめします。